
冒険したいけど、冒険できない人は、冒険した人の本を読んで、冒険した気になるしかないのだ。極寒のアラスカにテントを張って、たったひとりで滞在する男、星野道夫さん。これぞ本当のソロキャンプ。焚火が友だち。何にもない大自然でひとり規則正しい生活をしていると、つまらないことを楽しく感じるようになり、コンロの掃除や、ヒゲの伸び具合をたしかめることが無常の喜びになる。そして、大自然の中での用足しを、とても自然な行為に感じる(解放感がすごいらしい)。米さえあれば幸せで、あとはかつおぶしと醤油さえあれば何もいらないと、星野さんは言う。米はやっぱり偉大だった。

