小さなデザイン事務所のまじめなホームページ制作

最近の日常 10.19-11.03

10月19日 千と千尋の神隠し

家でのんびり過ごす休日。子供と「千と千尋の神隠し」のDVDを観る。何度観てもおもしろい。自分の年齢と共に、感じ方が変わる。名作はすべてそうだ。


10月22日 ことわざ

熱を出して学校を休んだ翌日、なんとか復活して登校するも、転んで顔にケガをして帰ってきた。子供は「これを泣きっ面に蜂って言うんよ」と、最近覚えたことわざを披露した。


10月30日 行列

近所にあたらしくオープンした無添加ラーメンのお店に行列ができていた。美味しいのだろうか?小麦断ちをしているぼくには無縁だけど。


10月31日 グッドニュース

学校から帰ってくるなり「お父さんに見せたいものがある」と、ランドセルから1枚のプリントを取り出した。それは、図画工作作品展への出品のお知らせだった。クラスから3名、選ばれたらしい。すごいやん!と一緒に喜んだ。


11月3日 真顔

子供を近所の床屋へ連れて行く。髪を切られている間、子供はずっと真顔だ。

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スイカゲーム

ぼく「サンタさんに何お願いするん?」

子供「スイカゲームにしようかな」

ぼく「それいくらすると?」

子供「3000円とかじゃない?」

検索すると240円だった。やすっ!
その日のうちにダウンロードした。
自分のお小遣いで。

子供のゲームラインアップ
・マリオカート
・マインクラフト
・スイカゲーム(NEW!)

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ウェブの人じゃない

子供がスイッチで遊んでいる画面を見ていると、酔いそうになる。自分がバリバリやっていた子供時代は、全く平気だったのに。先日、スマホの画面をすばやくスクロールしていると、酔いそうになった。それで酔うとか、もうウェブの人じゃないやん、と言われた。

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キンモクセイ

地域の秋祭り。子供は友だち同士で行った。お小遣いをにぎりしめて。ワールドシリーズ最終戦はすごい試合だった。この試合で全てが決まるというシチュエーションになると、野球はとんでもなく面白いスポーツになる。試合のあと、妻と2人で祭りの会場へ歩いて行った。あちこちから、キンモクセイの良い香りがした。会場にはたくさん人が集まっていた。子供はラムネを片手に、友だちと楽しそうに会場を歩き回っていた。

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白鯨を読む①

戦争と平和の余韻から抜け出して
今は『白鯨』に取りかかっています。
独特の文体になれるまでに
すこし時間がかかりましたが
ようやく脳が馴染んできました。

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芸能人とSNS

シロウトはSNSをやるな、と言って芸能人の方が炎上していましたが、そんなことでいちいち謝らないといけないのか、変な世の中になったな、と思う反面、もしぼくが芸能人だったら、逆にSNSなんてやらないけどな、とも思うのです。

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つくるとは絶え間ない選択だ

写真は必ずしも自分でシャッターを押さなくてもいいと、ホンマタカシさんは言っています。撮ることだけが写真ではない、と。自分で撮らない写真がどういう写真なのかは、ここでは説明しません。詳しくは、ホンマタカシさんの著書『たのしい写真』や『たのしい写真3~ワークショップ編』に載っています。(どちらも面白い本です)

その説明の中に、「撮るときもそうだけど、作品をつくる時も絶えず選択だから」というホンマさんの言葉が出てきて、ぼくは、そうそう、本当に、つくるって絶えず選択なんだよ、と激しく同意しました。それと同時に、最近SNSをザワつかせた江口寿史さんの件が、ふと頭をよぎりました。

あの問題の本質は、ちゃんと許可を取らなかったという部分にあるんでしょうけど、みんながえー?ってなったのは、あれもこれもトレースだったという部分ですよね。そんなのずるいぞ!と。上からなぞっただけじゃないか!と。これは本当に難しい問題です。それも立派な手法だという意見もあるし、そんなの認めないという意見もある。ただ、作品にするまでに「絶え間ない選択」がそこにあったことだけは確かです。

ちなみに、ヘタウマタッチの絵はトレースでは描けないから、実はリアルタッチよりも大変なんですよ!(と言っておこう)

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幻のアフリカ



キャナルでの取材を終えて、MUJIBOOKSでぼやーっと棚を見ていたら、『幻のアフリカ』の異常に分厚い背表紙を見つけて興奮しました。すでに絶版になっているこの本は、1931年にアフリカ大陸を調査したミシェル・レリスが約2年間、毎日つけていた日記をそのまま本にした内容で、発売当時は発禁になったそうです。理由はよくわからないけど、その事実だけで読みたくなります。旅行記を好む菅啓次郎さんが衝撃を受けた本として、『悲しき熱帯』と『幻のアフリカ』の2冊を挙げていました。文庫本なのに気軽に持ち歩けない分厚さ。これ1冊でカラマーゾフ上中下と同じ厚みです。本棚に挿すと異様な存在感を放ちます。

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うれしいときー

うれしいときー
自分がネットで買った瞬間
SOLD OUTになったときー

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戦争と平和を読む⑪

『戦争と平和』を読み終えました。ぼくの中の文学ベスト5に、間違いなく入ります。めちゃくちゃ面白かった。堅いタイトルで損してるよなーと思っていたけど、読み終えたいま、この大長編にふさわしいタイトルは「戦争と平和」以外考えられない、という気持ちです。登場人物はなんと総勢559人!ワンピースも真っ青です。しかも、大抵の作品は一人ひとりの性格が決まっていて、ジャイアンはジャイアン的な言動や行動しかしないけど、トルストイが生み出すキャラクターは複雑な人間そのもので、その時の状況によって、グラグラと揺れ動きます。それが非常にリアルです。100%の善人なんていないもんね。しかし、どうしてロシアにはトルストイやドストエフスキーのような偉大な作家が何人も出現したんだろう?と考えたのですが、それはたぶん寒いからだ、と結論付けました。

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ペイヴメント


PAVEMENTは
いつだって
最高です。

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雨の展望台

雨の中を歩いて
高宮浄水場そばの展望台へ。
結構な高さがあるので
下をのぞき込むと足がすくみます。
濡れると困る時の雨はイヤだけど
濡れてもいい時の雨は良いですね。
散歩用のカッパを買おうかな。

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戦争と平和を読む⑩

フランス軍の捕虜になってしまったピエールが苦しい捕虜生活から解放された時、ぼくは30年前の自分の体験を思い出しました。それは何かというと、アルバイト情報誌anに載っていた楽しいイラストに釣られて応募したテキヤのアルバイト経験で、大きなトラックの荷台に乗せられて、九州各地のお祭りに連れていかれ、風呂にも入れず、朝から晩までビニール人形を売り続けるという過酷な5日間から解放されたとき、ぼくはピエールと同じように自由の喜びを全身で感じました。お金のためにキツイ思いをしたはずなのに、もはやお金なんてどうでもよくなっていました。そしてピエールがナターシャと再会して、これから2人の結婚に向けた話が描かれていくのか、と思いながらぺージをめくると、唐突に「エピローグ」という文字が現れて震えました。ここで終わらせるとは!この後にエピローグが150ページもあるから、本当の終わりはまだ先だけど、物語としての終わりは、あのナターシャの台詞ということでいいんですよね?余韻がすごすぎる・・・。

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書く=考える



イヤホンを付けて、インタビューの文字起こし(ツライ作業です)をしていると、イエグモがPCモニターの上を散歩していました。ぼくがイエグモのことを好きで、絶対に危害を加えないと知っているようです。文字起こしをしたら、ポイントを紙に書き出して、それをもとに全体の記事構成を考えます。考えながらの作業は、手で書くほうがはかどります。考えることと、書くことは、イコールだからです。構成ができたら、PCを使って記事を書きます。推敲に最も時間をかけます。

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万博さようなら

万博の閉会式を見て、じーんときました。行かなかったら、こんな気持ちにもならなかった。行ってよかったな。来場者2800万人のうちの1人になれたのが誇らしい。はじまる前のバッシングは何だったんだ。大屋根リングは本当に大きくてすごかった。閉会式で感動した気持ちを胸に、もう1度行きたい。もう終わったけど。

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太宰府日記



連休初日に太宰府へ行きました。参道はインバウンドの人たちで溢れ返っていて、情緒もへったくれもない状態だけど、本殿からさらに奥のほうへ進むと、途端に人が少なくなり、空気感も変わります。ここでやっと大宰府を感じます。一番奥に佇む「お石茶屋」で梅ヶ枝餅を食べて、お石トンネルを抜け、そこから竈門神社を目指して2kmの坂道を歩きました。10月なのに気温は30度。汗だく足プルになったけど、歩くのはやっぱり気持ちがいい。竈門神社は鬼滅の刃にあやかって潤っている様子でした。

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戦争と平和を読む⑨

すでに読んだ2巻を何気なく手にとって、ぱらぱらっとぺージをめくったら、ロストフ一家が狩りをする場面に当たりました。本筋とはあまり関係のない話で、全体からすると重要度は低いんだけど、心に残る場面です。この時だけ登場するニコライの叔父が、いかにも自然の中で暮らす高潔な自由人で、話をしながら突然「天地神明!」と叫ぶ変人で、最高でした。

狩りのあと、叔父の家(猟犬が泥まみれのまま書斎に入るような粗野な家)で、採れたてのはちみつ、胡桃、りんご、きのこ、ジャム、ハム、鶏肉、をみんなで食べながら、ギターを弾いて、歌って過ごす平和な夜は、豪華絢爛で世辞にまみれた社交界との対比で、とても魅力的に映ります。やっぱり自然の暮らしっていいな。名脇役は他にもたくさんいるけど(例えばトゥーシン大尉やバグラチオン公爵など)、脇役大賞はニコライの叔父で決まりです。天地神明!

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手紙

国語の宿題で毎日、教科書の音読がある。子供はいつも真剣に取り組んでいるので、こちらも真剣に聞くべきだけど、疲れている時はうわの空だったりする。昨日の宿題は、アーノルド・ローベルの『手紙』だった。ぼくははじめて聞く話だったから、子供が読みあげる物語に引き込まれた。そして、カエルくんがガマくんに書いた手紙の内容を読みあげる場面で、涙腺がゆるみそうになった。子供は、ぼくが密かに感動していることも知らずに、手紙を託されたカタツムリの足の遅いことを、楽しそうに話した。

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万博のこと

万博に行った人が周りに増えてうれしい。万博の感想を聞くのがたのしい。9月以降に行った人の話を聞くと、ぼくが行った7月とはずいぶん状況が変わっているみたい。感想も人それぞれだけど、みんな口をそろえて「行ってよかった」と言う。ぼくも本当にそう思う。

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戦争と平和を読む⑧

大江健三郎さんの『新しい文学のために』を読んでいると、ふいに大江さんがトルストイの「戦争と平和」について語り始めた。そこには、ピエールとナターシャが結婚するという、ぼくがまだ知らない大事件がさらっと書いてあって、慌ててぺージを閉じた。間に合わなかった。盛大なネタバレをくらってしまった。思わず(健三郎ー!)と心の中で叫んだけど、それは大江先生のせいではなかった。アンドレイ公爵が死んだ時、うすうす気づいてはいたけどね。ぼくのこのブログも、戦争と平和をまだ読んでいない人にとっては、ネタバレを含みますのでご容赦ください。

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