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Googleの思想

最近、グーグルの検索結果に「Reddit」がよく出てきます。Redditは、海外の巨大掲示板です。文学について、たとえば「白鯨」について検索すると、決まってRedditのスレッド(白鯨について活発に議論しているスレッド)が上位表示されます。

グーグルはAI化を推し進める一方で、「個人の体験」や「個人の意見」も同時に(もしかしたらAI以上に)重視する方向に進んでいるようです。これはとても興味深いです。

今まで強かったSEO系の記事、つまり「白鯨とはこういう小説です」と解説する量産型記事は、すべてAIに取って代わられます。しかし、個人的な体験や意見、たとえば「白鯨の950ページはとても退屈だった、でも最後の50ページ、モービィ・ディックを追撃する3日間に圧倒された、たぶん白鯨とは神のことだと思う」というような記事は、AIには書けません。

そしてグーグルは、そういう記事を重視する方向に進んでいるようです。

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Kodak Charmera

Kodak Charmera

妻にもらった誕生日プレゼント。
コダックの「Charmera」。
消しゴムとほぼ同じ大きさ。
チープな写真が撮れて
おもしろい。

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白鯨を読む⑫ – 完結

ついに『白鯨』を完読しました。あれだけ、面白くない、つらい、と愚痴をこぼしながら読んできたのに、いまは「すごい作品を読んでしまった!」という気持ちです。達成感よりも、喪失感のほうが大きいです。『白鯨』を読む日々が終わってしまって寂しい。まだまだずっと、読んでいたかった。

ほんとうに変わった小説で、1000ページの半分は、物語と関係のない、まるで論文のようなクジラのウンチクが占めています。多くの人が「なんじゃこれ?」と挫折するそうです。ぼくも読んでいて「なんじゃこれ?」と思いました。クジラの骨格の話とかどうでもいいから、はやく話を進めてくれ!とイライラしました。

でも、あれがあるからこその『白鯨』で、読後の感動は、あの苦しい時間(まるでエイハブ船長たちの長く退屈な航海と同じように苦しい時間)を体験したからこその感動なんですよね。あまりにも大きすぎて、まだ掴みきれていないと思うので、いずれ再読したいです。

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白鯨を読む⑪

ついに、白鯨(モービィ・ディック)が姿を現した!

もうこのまま登場せずに終わるのかと思ったよ。残り50ページ、ついに、ようやく、現れました。まるで神のような威厳を示す巨大な白鯨「モービィ・ディック」。これまで嫌になるほどクジラの知識を叩きこまれてきたおかげで、モービィ・ディックの異様な姿、怖さ、神々しさを、しっかりと頭の中にイメージできます。

モービィ・ディックが出現した海は日本の近くで、メルヴィルは「閉ざされた国、日本」と書いています。『白鯨』が書かれた1851年、日本はまだ鎖国状態だったんですね。

そして格闘がはじまり、人間の無力さをあざ笑うモービィ・ディックの一撃で、捕鯨ボートはいとも簡単に真っ二つにされ、エイハブ船長は海に投げ出されてしまった。クライマックスだ!完全にクライマックスだ。長い長い退屈な940ページを辛抱強くめくり続けてきたご褒美が、いま目の前に差し出されています。

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ビリビリビリッ

子供が『わたしのウナギ研究』という本(妻が古書店で見つけて子供に買ってあげた本)を読んでいて、その本から得たウナギの知識をぼくに話してくれた。ウナギの数は年々減っているけど、その原因はよくわかっていないこと。青ウナギという珍しい種類のウナギは、とても美味しいということ。

そして、電気ウナギはどうして自分で電気を作り出せるんだろう?という疑問も出たが、その答えは書かれていないようだった。

お風呂で人体の不思議について話す。

人間って頭の中で言おうと思ったことをパッと言葉で言えるからスゴイよね、なんで言えるんやろうね?という子供のギモンの鋭さに驚きつつ、そうやね、なんでやろうね、脳から電気信号がパッといくんじゃないかな、すると子供が言った、じゃあ、みんな体の中に電気を持ってるんやね!

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最近の日常 02.26-03.08

2月26日 宝石

部屋に入るたびに、机の上に置いてある『失われた時を求めて』の美しい表紙が目に入ってきて、嬉しくなる。文章も美しい。読んでいて惚れ惚れする。井上究一郎訳にこだわって良かった。


3月1日 徘徊堂

取材の帰りに、ずっと行きたかった古書店「徘徊堂」へ。迷路のように入り組んだ本棚には、いろんなジャンルの本が並び、その前には入りきらない本がうず高く積まれている。映画や音楽関係の本が、他店よりも充実していた。3冊購入。また行きたい。


3月3日 集中力が高まる音楽

仕事中に静かな電子音楽が聴きたくなって、Ovalの『94diskont』を再生しながら作業をする。フィッシュマンズの『LONG SEASON』も聴く。心なしか集中力が高まる。


3月7日 はちみつ

今回の車検は、タイヤ、バッテリー、ブレーキパッドなどの交換で、結構な金額になってしまった。帰りに「ハニーショップふじい」に寄って、はちみつを購入。セール期間中で20%オフ。今回は「国産百花蜜」にする。前回買った「国産アカシア」より、良い意味でのクセ(はちみつらしいクセ)があって美味しい。


3月8日 後悔

丸善で本を買う。最近、本ばかり買っている。本しか欲しい物がない。夜は子供と一緒に寝る。1週間前、「お父さんたまには一緒に寝よう」と言われたのに、残業を優先してしまい(バカですね)、ずっと後悔していた。

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たかお

子供の靴の中に
いつも砂が入っているのは
なんでやろう?

キャナルシティに用事があって
「博多天ぷら たかお」でランチ。
たかお?ひらおのパクリ?
と思いながら食べたら美味しかった。
ひらおよりこっちのほうが好きかも。

MUJI BOOKS では何も買わなかったけど
(最近本を買いすぎていたので自粛)
棚のつくり方はいちばん面白いと思う。

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白鯨を読む⑩


マッコウクジラの真実に迫るドキュメンタリー映画『パトリックとクジラ 6000日の絆』のDVDが、3月18日に発売されます。当然、予約しました。白鯨をもうすぐ読み終えそうなタイミングでDVDが出るなんて、とても偶然とは思えない。

メルヴィルが本の中でしつこく描写する、マッコウクジラの「頭」のこと、「目」のこと、そして「知性」のこと、その答え合わせができるかもしれません。DVDが届く3月18日までに読み終えないといけない。残り157ページ、いけるか?

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白鯨を読む⑨

夜中に目を覚ましてしまって、眠れないので『白鯨』を読む。下巻の最終盤になって、あの延々と語られるストーリーとは関係ない鯨学がようやく姿を見せなくなり、ついに物語が動きはじめました。

しかし、白鯨はいまだ、姿を見せていません。最後の最後に出てくるんでしょうね。いや、もしかしたら、このまま最後まで白鯨が姿を見せないという可能性もあるぞ。タイトル「白鯨」なのに。メルヴィルならやりかねん。

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AIに勝てる人

ハリー・スミスは語る

『ハリー・スミスは語る』

表紙の写真から怪しさ全開ですが、ハリー・スミスさん(1923-1991)の肩書きは、画家、映像作家、音楽学者、人類学者、魔術師、詩人、哲学者、錬金術師、蒐集家。ちなみに写真のタイトルは「牛乳を牛乳に変容させる錬金術師」(まったくもって意味不明)。

本を読んでも、ハリー・スミスさんがいったい何者なのか、結局よくわからないままでした。わかりやすさが最優先されてしまう(ツマラナイ)今の世の中で、こういう分類不可能な人が絶滅しかけているように思います。枠に収まらない人。AIに勝てるのは、きっとこういう人です。

ハリー・スミスさんの部屋は、書物やレコードや謎のモノたちで溢れ返り、彼の思考が丸見えになった神秘的な空間だったそうです。ミニマリストたちが見たらひっくり返るでしょうね。

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モヤモヤ

駅の構内で、目の前を歩いている女性が交通系ICカードをぽとりと床に落とし、気づかないままスタスタ行ったので、さっと拾って「落としましたよ」と渡したら、「あ、はい・・・」とぶっきらぼうに受け取って去っていきました。ん?、、、、、別に感謝されたかったわけじゃないけど(多少は感謝されたかったかもしれないけど)、あまりにもあれだったから、なんかね。もしかして、捨てたわけじゃないよね。うーーーん。

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最近の蔦屋書店

はじめてワンビルに行ってみたら、ガラガラでした。蔦屋書店もダメですね。ただの普通の本屋でした。蔦屋書店といえば、六本松店の品揃えも悪くなる一方で、特に写真集コーナーはひどい有様です。以前はもっと良い本が置いてあったのになあ。6年前のぼくのブログには、蔦屋書店最高!と興奮気味に書いてあります。ソール・ライターの『Early Color』や、ロバート・フランクの『The Americans』などを六本松店で買っていました。しかし今は・・・コーヒーを飲む謎の人たちのすぐ近くに棚が移動してしまい、悲惨な状況です。じっくり見ることすらできません。

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Left hand Right hand

left hand right hand - フルール・ファン・ドーデワード

いいねボタンがあったら、10回ぐらいプッシュしたい。四国の小さな山村で暮らす子供や、若者や、お年寄りたち15人に、27枚撮りの使い捨てカメラ(おそらく写ルンです)を渡して、1枚ずつにテーマを決めて撮ってもらったという、ユニークな写真集。写真ってこういうものだったよね、と、感動します。

同じシロウト写真でも、iPhoneで撮ったシロウト写真はとてつもなくツマラナイのにね。チャンスは1回だけ。テーマは「明るい色一色」「テーブルに用意した朝食」「お気に入りの靴」「あなたの右手」「水道から流れる水」「起きてすぐの寝床」などなど。当然、技術的にはヘタなんだけど、逆にプロにはこういう写真は撮れないでしょ、という魅力的な写真がたくさんある。

27個のテーマは書いてあるけど、どの写真がどのテーマで撮られたのかは書かれていません。「笑顔の人」と「一番好きな人」というテーマがそれぞれあるので、カメラに向かって笑っている人の写真が、どっちのテーマで撮られたのか、それは撮影者にしかわからないのです(ここで再びいいねボタンを10回プッシュ)。

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最近の日常 02.06-02.23

2月6日 かりんとう

銀座の店舗でしか買えないという「かりんとう」を頂く。とても美味しかった。ネット通販をやらない硬派さがイイ。ぼくの好きなレコード店もネット通販をやっていない。だからお店に行きたくなる。健全だ。


2月7日 中原昌也

メルカリで買った『中原昌也 作業日誌 2004→2007』が届く。面白すぎて、読みはじめると止まらなくなる。中原さんの狂気じみた買いっぷりに刺激を受ける。優れた映画ガイドブックでもあり、あっという間に本が付箋だらけになる。彼が書いた小説も読んでみたいけど、ほとんどがすでに絶版。困ったもんだ。


2月8日 選挙

雪がチラつく寒さの中、投票へ。なんのために選挙をやっているのか、勉強不足でよくわからない。でも投票はする。ツイッターに政治ツイートがたくさん流れてきて、ちょっと嫌になる。


2月17日 りくりゅうブーム

発熱。1日中寝込む。今回のオリンピックをまったく見ていなかったことに気付く。日本はりくりゅうペアの金メダルに沸いている。


2月23日 失われた時を求めて

ずっと仕事をしていた3連休の最終日、夕方の1時間、妻と以前から気になっていた古書店へ行き、たくさん本を買う。最大の収穫は、プルーストの『失われた時を求めて』。しかも、絶版となっている井上究一郎訳のちくま文庫版!どうしても井上訳で読みたかったので、最高にうれしい。1~5巻までしかなかったのが残念ではあったけど。もちろんまとめて購入。これから『失われた時を求めて』がそばにある生活がはじまる。


失われた時を求めて

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ゾンビ

いまさら『ゾンビ(1978)』鑑賞です。ずっと前にDVDを買ったものの、なんか観る気になれず、棚の奥に放置していましたが、意を決して(決する必要はまるでないんだけど)観ました。

てっきり主人公がゾンビに襲われて恐怖に震える映画だと思っていたら、まったく違うんですね。人間たちは彷徨うゾンビをまるで狩りを楽しむようにライフル銃で撃ちまくり、ゾンビの群れの中をダッシュで駆け抜けて雄たけびを上げ(思わず笑ってしまった)、無人となったショッピングモールで物品を漁り、ガラス越しに哀れなゾンビたちをぼーっと眺めたりする。

最後はマッドマックスみたいなバイク集団が「ひゃっほー」とやって来て、ゾンビたちを蹴散らし、主人公VSバイク集団という構図になる。そこでやっとゾンビに人が食われてギャーっというシーンが出てくる。想像していた内容とは違ったけど、確実に記憶の中に残り続ける映画だな、と思いました。

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失敗しよう

お年玉を握りしめ、ショーウインドウの前で1時間ほど熟考して買ったファミコン『聖飢魔Ⅱ』が救いようのないクソゲーだったという出来事は、ぼくの子供時代の悲しい思い出のひとつですが、今は体験版というシステムのおかげで、昔のようにクソゲーを掴まされるリスクはほぼ無くなっているようです。

実際に子供は、とあるゲームの体験版を1週間ほどじっくり遊んでから、安全に購入しました。「失敗しないからありがたいよね」と、妻と話しながら、でも失敗しない人生もツマランな、とも思ったのです。

中原昌也さんの作業日誌を読んでいると、膨大なインプットと失敗を繰り返しています。よくわからない海外のノイズ系CDを買って聴くと、ひたすら「ガー」という音だけが続き、ノイズはだいたい「ガー」だけど、いくらなんでもこれは「ガー」だけすぎないか?と辟易する中原さんを見て、ぼくももっと積極的に失敗しようと思いました。

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白鯨を読む⑧

ぼくがもしキムタクのような容姿をしていたら、きっと『白鯨』なんか読まなかっただろう。キムタクじゃないから、何かにすがるように『白鯨』を読むのだろう。

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白鯨を読む⑦

面白くないのに、毎日読んでしまう感覚、自分でもその感覚がよくわからず、無理をして読んでいるわけでもなく、面白くなることを期待しているわけでもなく、ただ、読んでいます。今日も読みました。「よくわからない」という感覚が、心地いいのかも。

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アラスカを感じる

アラスカ光と風

冒険したいけど、冒険できない人は、冒険した人の本を読んで、冒険した気になるしかないのだ。極寒のアラスカにテントを張って、たったひとりで滞在する男、星野道夫さん。これぞ本当のソロキャンプ。焚火が友だち。何にもない大自然でひとり規則正しい生活をしていると、つまらないことを楽しく感じるようになり、コンロの掃除や、ヒゲの伸び具合をたしかめることが無常の喜びになる。そして、大自然の中での用足しを、とても自然な行為に感じる(解放感がすごいらしい)。米さえあれば幸せで、あとはかつおぶしと醤油さえあれば何もいらないと、星野さんは言う。米はやっぱり偉大だった。

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過剰PR

読んでみたいと思っていた本の著者が、やたらとSNSで自著のツイートを繰り返すので、読む気がなくなってしまった。自分で自分の作品をPRするのって難しいな、と改めて思う。

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