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2023年3月の記事

エミリー・ディキンソン

最近良い本に巡り合っていて
中でも『詩とは何か』が
特大ホームランでした。

詩人の吉増剛三さんが
いろんな詩人について
いろんな詩について
紹介して、語ってくれる、贅沢な本。
お値段たったの1,100円。
本ほどコストパフォーマンス
(という言葉はあまり好きじゃないけど)
がいいものは他にあり得ません。

おまえは詩が好きなんか?と言われると
好きなのかどうかよくわからないし
おまえに詩がわかるんか?と言われると
ほとんどわかってないけど
逆に「詩がわかる」なんて嘘くさいやろ。

吉増剛三さんが最も大切にしている詩人が
エミリー・ディキンソンという人で
大抵の人は知ってるんでしょうけど
ぼくは映画「パターソン」の中で
その名前をはじめて知りました。

そのシーンは大好きなシーンで
バスの運転手をしながら
詩を書いているパターソンが
同じく詩を書いている少女と出会い
ほんの数分間、話をするシーンです。

少女が自作の詩を読み上げ
それがとても印象的な詩だったので
パターソンはちょっとびっくりして
複雑な表情を浮かべながら
「良い詩だね」と言います。

別れ際に少女はぱっと振り返って
「エミリー・ディキンソンは好き?」
とパターソンに尋ねます。

「好きな詩人だよ」と答えると
「エミリー・ディキンソンが好きな
バスの運転手さん、クールね」
と言って少女は走り去ります。
良いシーンです。

そのエミリー・ディキンソンのことを
詩人・吉増剛三さんは
最も影響を受けた詩人として
この本の中で紹介しています。

アメリカの片田舎で
ほとんど家から出ずに
詩をだれかに見せることもなく
自分のためだけに詩を書いて
引き出しの奥にしまったまま
孤独のうちに亡くなった
エミリー・ディキンソン。

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バスの時間

4月から子供は歩き登園です。
幼稚園バスに乗るのも、
もう終わりです。

バス停まで手をつないで、
一緒にバスを待つ朝の時間も、
もう終わります。

バス登園最後の日、
先生に許可をもらって
窓越しに一枚、
写真を撮りました。


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すごい話

大江健三郎さんがノーベル文学賞を獲った時、
ミーハーなぼくは「死者の奢り・飼育」の
文庫本を買って読んでみるも、
小僧だった当時のぼくには難しくて、
あの暗いイメージだけが残りました。

それから大人になって
「新しい人の方へ」という本を読んで、
大江さんという人はとても
魅力的な人だなと思いました。

そこにはコラムのようなかたちで、
本はゆっくりと読むものだとか、
ウソをつかない人になるための方法だとか、
大江さんの生き方や考え方が
やさしい文章で書かれていました。

なかなか手を出せずにいた
カラマーゾフの兄弟を「読むぞ!」
と決意させてくれたのも、
この本のおかげです。

先日ツイッターを眺めていると、
大江さんに関するツイートが
流れてきました。

伊集院光さんのラジオに
大江さんが出演した時のことを、
リスナーが記憶を頼りに綴った
ブログ記事が紹介されていて、
それがすごい話だったので
リンクを貼っておきます。

すごい話

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けんこう、たのしい、ゴリラ




子供が「でんじゃらすじーさん」の
1巻を買って最近よく読んでいます。

見たい夢を紙に書いて
枕の下に入れて眠ると
その夢が見られるという話が
マンガの中にあったみたいで
「おれがみんなの夢を書くね」
と言ってせっせと書いてくれました。

けんこう
たのしい
ゴリラ

たのしいはわかるけど
けんこうというワードチョイスが
なかなか良い味出してると思いました。

翌朝聞いてみると
みんな夢を見ていませんでした。
そういえば最近
夢を見ていないような気がする。

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おかえり

帰ってきたー。
黄泉の国から、
戦士が帰ってきたー。
(おっことぬしの声で)

修理に出していたX100Fが
元気に帰ってきました。
修理費は高かったけど、
より愛着が湧いています。
このカメラで、これからも
家族の時間を残していくのだ。

夜の長崎で黒川カメラマンが
取り出したニュー兵器は
撮れる空気感がすごかった。
マニュアルフォーカスのみ
デジタルだけど一枚一枚
丁寧にシャッターを切りたくなる
そんなカメラだった。

帰ってきたX100Fでも
小さなファインダーを覗いて
指先でピントを合わせながら
「チッ」とシャッターを切る。
カメラで、写真を、撮っている
という気持ちになる。

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最近の日常 0206-0220

2月6日 脱スマホ

枕元のスマホは睡眠の質を悪くすると聞いたので、アナログの目覚まし時計を買った。長い間スマホで起きていたから、時計の目覚まし音になかなか体が慣れてくれず、アラーム音を止めるまでにモタついている。睡眠の質が良くなったかどうかは、正直わからない。


2月11日 ラルフローレン

天神へ買い物に行き、古着屋で子供にラルフローレンのシャツを買った。ブルーのギンガムチェックのボタンダウンシャツ。とてもよく似合っている。


2月12日 カメラの修理

愛用しているカメラ「X100F」が故障してしまった。宮城県にある修理センターに送って診てもらったら、修理の見積りが7万円だった。がびーん。思ったより高いけど、7万円でこれより良いカメラを買うことは不可能なので、修理を依頼した。どうかよろしくお願いします。


2月16日 言葉から組み立てる

言葉からウェブサイトを組み立てるために、思いつく限りのコピーを紙に書いていく。とにかく書きまくる。圧倒的な量を生産して、そこから選別し、磨いてゆく。アイデアを出す時は、パソコンは使わず、紙と鉛筆でやる。


2月20日 早め早め主義

3月のスケジュールが恐ろしいほどパンパンになってしまったので、今のうちにやっておこうと、早めに確定申告を終わらせた。翌日、早朝から長崎行きなので、夜の8時に布団に入る。早め早めがハラプロ流。

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