2回目のこども麻雀教室は、ちょうど子供の手配が見える場所で見学できました。配牌で么九牌が8枚ほど来た時、これはきっと国士を狙うだろうと思っていると(子供は国士無双が好きだから)、案の定5ピンを切り、子供はちらっとこっちを見ました。うんうん、と頷くぼく。次も迷うことなく真ん中の牌を捨てた時、先生が来て「字牌から切っていったほうがいいよ」とアドバイスを送ってしまった。先生!子供は国士をやろうとしてるんです、無謀かもしれないけど、チャレンジさせてください!とぼくは心の中で叫び、固まっている子供の後頭部に「自分の道をいくんだ」と念を送りました。子供は5秒ほど停止したあと、静かに字牌を切りました。あーーー。頷きながら去っていく先生。こっちを振り向かない子供。自分のやりたいことが分かってもらえず、それを変えられてしまった時、悲しいよね。その日、一度もアガれなかった子供は「焼き鳥になってしまった」と、麻雀用語を知っているアピールを繰り返していました。あそこは国士行きたかったやろ、次からやりたい手があったら先生に言おう、と話しながら帰りました。