住所を持たない女の子と犬が、アラスカを目指して旅をする映画。といっても、すぐに車が壊れてしまい、旅ではなくなるんだけど。なかなかうまくいかない人生の停滞期が、ぼく好みの静かなトーンで描かれています。とにかく画面がビシッと決まっていて、特に序盤はずっと決まりまくっている。水たまりと犬のシーンとか、エグルストンの写真のようだった。客に媚びず、ぶっきらぼうだけど、技術者として信頼できそうな、あの修理工場のおじさんが良かったな。観終わって気付いたけど、もしかしたら劇中ずっと音楽がなかったかもしれない。あったのかな?ウェンディが歌う鼻歌だけが耳に残っている。