
新書と同じくらいのサイズ感。雑誌のようにザラザラした紙に、断ち切りで印刷されている。『The Pillar』のように重くて立派なつくりが合う写真集もあれば、この『Self-Portraits』のようにラフなつくりが合う写真集もあります。
時系列で並べられた24年分のポートレートから、1人の人間の変化、人生までもが見えてきて、途中グッとくるものがあります。ぼくが一番好きなのは、左に丸坊主の長島さんがこちらをじっと見ている写真、右にマクドナルドでハンバーガーを頬張っている写真、のページです。
本の冒頭、長島さんはこう書いています。「わたしの作品を見るとき、彼らは彼ら自身の価値基準に基づいて、それを女の仕事とみなします。なぜなら、彼らはわたしがしていることを理解するための言葉を持たないからです」
彼らというのが全ての男性を指すのなら、ぼくも理解するための言葉を持たないということになります。理解できたか?と問われると、わかりませんとしか言えない。たとえ理解できなくても感動できる、それが芸術だと思います。

