お年玉を握りしめ、ショーウインドウの前で1時間ほど熟考して買ったファミコン『聖飢魔Ⅱ』が救いようのないクソゲーだったという出来事は、ぼくの子供時代の悲しい思い出のひとつですが、今は体験版というシステムのおかげで、昔のようにクソゲーを掴まされるリスクはほぼ無くなっているようです。
実際に子供は、とあるゲームの体験版を1週間ほどじっくり遊んでから、安全に購入しました。「失敗しないからありがたいよね」と、妻と話しながら、でも失敗しない人生もツマランな、とも思ったのです。
中原昌也さんの作業日誌を読んでいると、膨大なインプットと失敗を繰り返しています。よくわからない海外のノイズ系CDを買って聴くと、ひたすら「ガー」という音だけが続き、ノイズはだいたい「ガー」だけど、いくらなんでもこれは「ガー」だけすぎないか?と辟易する中原さんを見て、ぼくももっと積極的に失敗しようと思いました。

