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15年ぶりの海辺のカフカ感想文

海辺のカフカを読み終えました。
15年ぶりに読んだらとても面白くて
ぼくは自分の記憶の不確かさを思い知りました。
ずっとイマイチだと思い込んだまま
15年間も生きてしまった。
村上作品風に言うと、やれやれです。

なんといってもホシノ青年だ。
ぼくのぼんやりとした記憶の中でも
ホシノ青年のことだけは
わりと覚えていましたが
その記憶を飛び越えて魅力的だった。
後半、ぼくにとっての海辺のカフカは
ホシノ青年の物語になっていた。

好きなシーンはたくさんあるけど
これまで好き勝手に生きてきて
音楽や映画なんてロクに
見てこなかったホシノ青年が
ふらっと入った喫茶店でベートーベンを聴き
店主と音楽について語り合うシーンがとても良い。
そしてフランソワ・トリュフォーの映画
ぼくも今度見てみたいと思いました。

先日ラジオで村上さんは
「物語がこの先どうなっていくのか
自分もわからずに書いている」と言っていたけど
たぶんホシノ青年を登場させた時
村上さんも彼がここまでの重要キャラになるとは
想定していなかったんじゃないかな。
村上さんも書いてるうちに
ホシノ青年のことがどんどん
好きになっていったのでしょう。

これでぼくの中の村上作品ランキングを
大幅に見直さないといけなくなったな。

15年ぶりの海辺のカフカ感想文 への4件のコメント

  1. 小野 孝 より:

    記憶の問題もあるとは思うケド、、、
    でもそれだけではないと思いますヨ。

    人生経験を重ねて、社会人経験・独立・結婚・子供の誕生、、、と
    原田さんの人間そのものが良い意味で変質してるんですよきっと。

    だから、同じ本や哲学、あるいは映画なんかから感じられるモノ
    自体も異なるものになっているハズ。

    5年後に読めば、また異質の感想になっているかもネ、、、

    • 小野 孝 より:

      ちなみに「せごどん」もオモロイんだけどねー
      翔ぶが如くを読むのに良い助走になるんだけどねー

      先週、鹿児島市内・知覧に行ってきましたバイ

  2. ハラプロ原田 より:

    小野さん、たしかにそうですね。
    記憶というよりも、ぼく自体が変わって、
    感じ方が変わったということですね。

    いまはまだ理解できなかったり、
    ピンとこないようなものも、
    5年後10年後にガツンとくるかもしれないんですね。
    おもしろいなあ。

    それにしても下町ロケット、熱いですね!

  3. ハラプロ原田 より:

    せごどん、結局見ないまま11月まで来てしまった・・・。
    鹿児島もまだ行ったことがないのでいつか行きたいです。
    まずは北海道、行ってきます!

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