小さなデザイン事務所のまじめなホームページ制作

無限のエコー

中学生の時、『中原中也詩集』をお小遣いで買いました。詩に興味なんてないのに、どうして買ったのかというと、お小遣いをアップしてもらうためです。こんなに有意義な使い方をしているんだぞ、というアピールです。

買ってきた詩集を見せると、母親は国語の教科書にも出てくる「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」のところを声に出して読み、「なつかしい」と言いました。お小遣いアップに成功したかどうかは、覚えていません。

他のマンガや本は、売ったり捨てたりしてほとんど残っていないのに、『中原中也詩集』だけは、なぜか手放すことなく残り続けました。そしていま、50歳になったぼくが読んでいます(50歳になってもよくわからない)。

きっかけは、詩人の吉増剛造さんの『詩学講義 無限のエコー』(吉増さんが慶応義塾大学でおこなった講義をまとめた本)で、中原中也さんの詩を深く掘り下げていたから。

詩学講義 無限のエコー(吉増剛造)

ブックデザインは服部一成さん!

ぼくは、思考の揺れ(思考があっちに行ったりこっちに行ったりする動き)を制御せずに、どんどん言葉を重ねていく吉増さんの語り口が好きです。『詩とは何か』は名著だと思います。

授業でも、吉増さん独自の語り口はいかんなく発揮されていて、話題はあっちに行ったり、こっちに行ったり、ちょっと語り口を強調しすぎな面もあるにはあるけど、こんなに面白い授業が受けられるのなら、大学に行ってみたかったな(行ける学力があったかどうかは別として)、と思います。

中原中也さんの詩で好きなのは「春日狂想」です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

  • 月別に記事を見る

  • カテゴリー

PAGE
TOP