松本大洋氏の漫画をこよなく愛するカメラマン黒川さんが、「東京ヒゴロいいですよ、主人公が原田さんに似てるんです」と言うので、気になって購入しました。うん、いい。絵の魅力は言わずもがな。話も地味でとってもよかったです。
そして主人公(塩澤さん)の件ですが、たしかに似てました。自分で言うのもアレですが。坊主に黒ぶちメガネ、堅くて、毎朝早起き、いつも約束の1時間前に到着する、そんな男。
漫画を描くことをやめた嵐山先生を訪ねた翌朝、朝日がさしこむバス停で、まっすぐ左手をあげる塩澤さんとバスを描いたひとコマが、とても好きでした。これ、もう映画やん。
まだ1巻が出たばかりで、これからどう展開するのか。たのしみがまたひとつ増えました。ありがとう!黒川さん。