小さなデザイン事務所のまじめなホームページ制作

本のこと

生き方、働き方

文庫本が出たこのタイミングでわざわざ単行本を買うぼくの奇行を、レジの人は「ん?この人間違ってんじゃない?」と思ったかどうかは不明です。

kishidanchou

ぼくは村上さんが小説で描く「働き方」とか「仕事に対する考え方」とかを読むのが好きで、フリーランスとして生きるうえで、ずいぶん勇気づけられています。

手を抜いたってバレないような小さな仕事でも、決して手を抜かず、入念に準備をして、丁寧な仕事をしていれば、必ず誰かが見てくれている、とかね。

「うまくいかなかったら、その時にまた考えよう」というセリフもよく出てきて、不安に襲われた時なんかはこの言葉を思い出します。すると気持ちが少しラクになります。

ちなみに、インターネット上でぶいぶい言わせてるIT系の人が、よく行動力とスピードを推奨し、とりあえずやってみてダメだったらまた別のことやればいいじゃん、とか言ってますけど、ぼくはその考え方は嫌いです。それと村上さんのとは違うから。

村上さんの言う「うまくいかなかったら~」っていうのは、準備とか覚悟がちゃんとあって、最大限努力をしてそれでもうまくいかなかったらという意味です。思いつきで行動して周りを巻き込んでうまくいかなかったらはい次つぎーてやってるIT系ぶいぶいマンとは本質が違うから。

そして、ぼくがそんなIT系ぶいぶいマンを好きになれないのは、彼らのスピード偏重型無責任行動によって、被害を受けた人や傷ついた人がいることを忘れてしまっているからです。

と、なぜか騎士団長殺しから、IT系ぶいぶいマン批判になってしまったけど、やっぱり村上さんの本は面白いな。

カテゴリー: 仕事のこと, 本のこと コメントをどうぞ

単行本か文庫本か

識者120人が選んだ「平成の30冊」の1位が、村上春樹さんの1Q84?ねじまき鳥よりも、カフカよりも、1Q84なんですね。

村上さんといえば、騎士団長殺しがやっと文庫化されました。

出かける時はいつも、村上さんの文庫本をその日の気分で1冊選び、カバンの中に入れておいて、ちょっとした待ち時間にぱらっと読むのがぼくのスタイルなのです。

だから騎士団長殺しも文庫化を待ってたんですけど、いやちょっと待てよ。本当に好きな作家の本くらい、単行本で買うべきなんじゃないか?と、ここにきて気持ちの変化が生じています。

これはレコードのせいだな、たぶん。なんとなく文庫本をCDに、単行本をレコードに置き換えてしまっているようです、ぼくの頭の中で。こまったこまった。さて、どうしようか。

カテゴリー: 本のこと コメントをどうぞ

15年ぶりの海辺のカフカ感想文

kafuka

海辺のカフカを読み終えました。15年ぶりに読んだらとても面白くて、ぼくは自分の記憶の不確かさを思い知りました。ずっとイマイチだと思い込んで15年も生きてしまった。村上作品風に言うと、やれやれです。

なんといってもホシノ青年です。ぼくのぼんやりとした記憶の中でも、ホシノ青年のことだけはわりと覚えていたんですけど、その記憶を飛び越えて魅力的でした。後半、ぼくにとっての海辺のカフカは、ホシノ物語になっていました。

好きなシーンはたくさんあるけど、これまで好き勝手に生きてきて音楽や映画なんてロクに見もしなかったホシノ青年が、ふらっと入った喫茶店でベートーベンを聴き、店主と音楽について語り合うシーンが好きです。そしてフランソワ・トリュフォーの映画、ぼくも今度見てみたいと思いました。

このまえのラジオで村上さんは「物語がこの先どうなっていくのか自分もわからずに書いている」と言っていたけど、たぶんホシノ青年を登場させた時、村上さんは彼がここまでの重要キャラになるとは想定していなかったんじゃないかな。村上さんも書いてるうちに、ホシノ青年のことがどんどん好きになっていったんでしょう。

しかしこれで、ぼくの中の村上作品ランキングを、大幅に見直さないといけなくなったな。

カテゴリー: 本のこと 4件のコメント

美しい日本のくせ字

mojiwomanabu
tegaki02
tegaki01
tegaki03

良い本にめぐり合えるとうれしい。

もともと手書きの文字が好きで、電話しながらささっとメモ紙に書いた文字とか、自分で録音したカセットテープに書き込んだ曲順の文字とか、良いですよね。「美しい日本のくせ字」は、そういう感じのものを集めた本です。

「文字講座」のほうはこれから読みます。装丁が美しい。

カテゴリー: デザイン&アートのこと, 本のこと コメントをどうぞ

海辺のカフカを再読中

jonywalker

海辺のカフカを再読中です。前に読んだのはたぶん、もう10年以上も前のことなので、内容をかなり忘れています。そうそう、こんな話だったっけ。

ジョニーウォーカーのところは、とても緊張感のあるシーンです。残酷で目を背けたくなるけど、頭の中でくっきりと、その光景を思い浮かべることができるシーンです。

カフカ少年が森の中でひとりきりで過ごし、雨が降ったら真っ裸になって、雨のシャワーを全身にあびるシーンは気持ちよさそうだなあ。


カフカ少年が裸で雨をあびる

カテゴリー: 本のこと コメントをどうぞ

スイミーに再会する

suimi02

エリック・カール「巨人にきをつけろ」の表紙裏に、レオ・レオニにささぐって書いてあって、レオレオニ?だれやろ?(恥ずかしながら知りませんでした)で、グーグル検索、あ、スイミーだ、絵がキレイだなあ、という経緯で我が家にやってきました。

自作の色紙でコラージュしていく手法は、エリックカールさんと同じですね。綺麗な絵です。

カテゴリー: 本のこと コメントをどうぞ

伊丹十三のヨーロッパ退屈日記

mujibooks

MUJI BOOKSで伊丹十三さんのヨーロッパ退屈日記が目にとまり、ぱらぱらっと読んでみたらこれがめちゃくちゃ面白い。その場でニヤリとしてしまいました。

伊丹さんの知識の豊富さに驚くし、独特の感性、ユーモア、これは影響を受けてしまうなあ。本音を言うと、そういうのはなるべく隠したいんだけど、これは書かずにはいられないのだ。

taikutsu

カテゴリー: 本のこと コメントをどうぞ

生きてるうちにお願いしますよ

先日、本屋へ行ったら、また安西水丸さん関連の本が出ていた。亡くなってから再評価されるというのは、本人的にどうなんだろう。

ノルウェイの森に出てくる永沢さんは「おれは死んだ作家しか信用しない」とか言ってたっけ。ちなみに作中の人物で、ぼくは永沢さんと突撃隊が好きです。

カテゴリー: 本のこと コメントをどうぞ

装幀が亀倉雄策さんだった

hon01
hon04
hon03

実家に遊びに行ったときに物置をあさっていると、古い河出書房の文学全集が出てきました。そういえばこんなのあったよなあと思いながら「罪と罰」を借りて帰りました。

装幀が亀倉雄策さんだ!亀倉さんは東京オリンピックのポスターで有名なグラフィックデザイナーの大御所です。

初版印刷は昭和41年。ぼくが生まれる10年前ですね。文字はとても小さく、ところどころに渋い挿絵が入ってます。

カテゴリー: 本のこと 2件のコメント

坊っちゃんの読書感想文

夏目漱石の坊っちゃんを読みました。国語の教科書にものっていた(ような気がする)からてっきり読んだつもりでいたけど、実はちゃんと読んだことなくて今更ながら読んでみたらおもしろかった。

大人たちのインチキ具合やユーモアが「ライ麦畑でつかまえて」に似てる気がしました。

読んだあとネットでいろいろ見てみると、登場人物のモデルについていろんな説があって面白い。へーと思ったのは赤シャツは漱石自身だという説で、西洋かぶれのイヤなところが自身にあると認めていたというやつ。

真実は漱石にしかわかりませんけどね。

カテゴリー: 本のこと コメントをどうぞ

PAGE
TOP