ひさしぶりに本屋青旗へ行ってきました。
中山信一さんの絵本「うそ」が好きな妻は
原画展が青旗であると知り興奮していました。
それでぼくも一緒に行ったというわけです。
原画展はとても良かった。
こんなことを言うのは
よくないのかもしれないけど
絵本の100倍良かった。
原画は絵を切り貼りして重ねたり
汚れがそのまま残されていたり
絵柄自体はシンプルなタッチだけど
アナログならではの質感が合わさって
とても良い感じでした。
やっぱり原画はいいね。
ついでに本を2冊買いました。
ひとつは佐々木俊さんの「CAR(カー)」。
ぼくはデザイナーでは
服部一成さんのことが好きですが
佐々木さんは服部さんの影響を
すごく受けていると思います。
というか最近のグラフィックデザイン界
服部さん風のヘタウマデザインが
流行ってるんですかね?
よく見るような気がします。
もう1冊は、深瀬昌久さんの「鴉」。
有名な写真集なので
ご存じの方も多いと思いますが
ずっと見たくてようやく手に入れました。
写真集ってだいたいどれもお高いけど
これもやっぱりなかなかのお値段で
「どうしようかなあ」とウロウロしていると
妻から「私がおるけん悩むふりしよっちゃろ」
と言われました。鋭い・・・。
映画や絵画でよく
好きとか嫌いとか
分かるとか分からないとか
そういうのとは関係なく
イメージが脳にベッタリとくっついて
離れないことがありますけど
この写真集はまさにそれでした。
鴉を撮った写真はどれも不気味でカッコいいし
突然差し込まれる鴉以外の写真がまた良くて
写真家の村越としやさんも
「鴉じゃないものを撮った写真が好きだった」
と何かのインタビューで話していました。
この女学生のなびく黒髪も鴉なんですね。
そして、鴉と(カー)を
たまたま一緒に買った奇跡に
いま気がつきました。