小さなデザイン事務所のまじめなホームページ制作

本のこと

深瀬昌久伝

深瀬

写真集「鴉」を見ていくうちに
写真家の深瀬昌久さんが
どんな人間だったかを知りたくなり
昨年の12月に出版された
「深瀬昌久伝」を買って読みました。

深瀬さんの助手を長年つとめた瀬戸正人さんが
当時のことを振り返りながら書いていて
純粋に読み物として面白かったです。

やっぱりというか
写真から感じるとおり
深瀬さんは大変に
変わった人だったみたいです。

この本の中での深瀬さんは
いつも酔っぱらっているので
その変人ぶりが本来の性質なのか
それともアルコールのせいなのか
そこはちょっとわかりません。

いつも写真家仲間に囲まれていて
写真集から感じられるような孤独は
(表向きには)なさそうです。

というか「自身の孤独を写しだした」
という評論は安易で嫌だし
だいたいみんな孤独でしょ。

すごく不思議なのが
当時の深瀬さんはたいした仕事もなく
いつも共同事務所でごろごろして
夜はお酒を飲みに行っているけど
飲みに行くお金はどうしていたんだろう?

写真だってお金がかかるのに
フィルム代はどうしていたんだろう?
謎です。

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鴉とカー

ひさしぶりに本屋青旗へ行ってきました。
中山信一さんの絵本「うそ」が好きな妻は
原画展が青旗であると知り興奮していました。
それでぼくも一緒に行ったというわけです。

原画展はとても良かった。
こんなことを言うのは
よくないのかもしれないけど
絵本の100倍良かった。

原画は絵を切り貼りして重ねたり
汚れがそのまま残されていたり
絵柄自体はシンプルなタッチだけど
アナログならではの質感が合わさって
とても良い感じでした。
やっぱり原画はいいね。

ついでに本を2冊買いました。
ひとつは佐々木俊さんの「CAR(カー)」。


佐々木俊さんのCAR(カー)


ぼくはデザイナーでは
服部一成さんのことが好きですが
佐々木さんは服部さんの影響を
すごく受けていると思います。

というか最近のグラフィックデザイン界
服部さん風のヘタウマデザインが
流行ってるんですかね?
よく見るような気がします。

もう1冊は、深瀬昌久さんの「鴉」。


深瀬昌久さんの鴉


有名な写真集なので
ご存じの方も多いと思いますが
ずっと見たくてようやく手に入れました。

写真集ってだいたいどれもお高いけど
これもやっぱりなかなかのお値段で
「どうしようかなあ」とウロウロしていると
妻から「私がおるけん悩むふりしよっちゃろ」
と言われました。鋭い・・・。

映画や絵画でよく
好きとか嫌いとか
分かるとか分からないとか
そういうのとは関係なく
イメージが脳にベッタリとくっついて
離れないことがありますけど
この写真集はまさにそれでした。

鴉を撮った写真はどれも不気味でカッコいいし
突然差し込まれる鴉以外の写真がまた良くて
写真家の村越としやさんも
「鴉じゃないものを撮った写真が好きだった」
と何かのインタビューで話していました。
この女学生のなびく黒髪も鴉なんですね。

そして、鴉と(カー)を
たまたま一緒に買った奇跡に
いま気がつきました。

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おうち美術館

現代世界美術全集

図書館に「現代世界美術全集」という
大きな画集がずらっと並んでいて
その中からゴーギャンを借りて帰りました。

1970年に出版されたそれは
びっくりするほど印刷の質が良く
サイズが40cmもあるので
絵の迫力がすごいのです。
定価は1冊4,000円。
今このクオリティでつくったら
1万円以上はすると思います。

そんなことを考えながら
何気なくネットで検索すると
なんとこの現代世界美術全集が
10冊セット2,700円で某オークションに
出品されていて目を疑いました。
だって1冊あたり270円ですよ。
少年ジャンプじゃないんだから。

どうやらこの全集は大きすぎるせいで
あまり人気がないみたいです。
ブックオフで1冊100円で
買った人もいるそうです。
モノの価値ってわからんな。

もちろん10冊セットを落札しました。
モネ、ゴッホ、ゴーギャン、
ボナール、マティス、モディリアーニ。
巨匠たちの絵を大きなサイズで
じっくり見られる幸せ。

帯には猪熊弦一郎さんが
こんなコメントを寄せています。

「これは居ながらにして世界の名画を
自分のものにし得る家庭の美術館だ。
解説も最高でこんな美しい出版物に
親しめる現代の人々は幸せだ」

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服部一成100ページ

服部一成100ページ

服部一成100ページ

ずっと探していた
『服部一成100ページ』を
ようやく手に入れました。

服部さんが手掛けた多様な
広告やグラフィックが
載っていて最高です。

ぼくはデザイナーの中では
服部一成さんが好きなのです。
キューピーマヨネーズの広告の
ラフな手描き文字に影響を受けました。

服部さんの考え方にも
ぼくは影響を受けていて
『文字講座』という本に書かれた
服部さんの言葉にシビれました。

「デザインは手段にすぎないんだけれども、
しかし手段を超えたなにかがなければ
デザインは輝かない。
意味を伝えるために存在していながら、
意味を超えて輝くことを、
だれもが無意識に期待している」
(文字講座 115Pより)

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カラマーゾフの兄弟

カラマーゾフの兄弟

カラマーゾフの兄弟、上中下3巻、約2000ページ、あのドストエフスキーの大作を、ついに読み終えました。「世の中には二種類の人間がいる。カラマーゾフの兄弟を読破したことのある人と、読破したことのない人だ」と言ったのは村上春樹さんですが、ぼくは読破したことのある人の仲間入りをしたわけです。

結論からいうとめちゃくちゃ面白くて、下巻の最後のほうを読みながら、ああ、もうすぐ終わってしまう、という寂しさを感じながらも、ページをめくる手が止まらない、そんな感じでした。こんなに充実した読書体験は久しぶりです。頭の中でカラマーゾフの世界が出来上がり、ロシアの風景や個性的な人物たちの顔が、映像として脳にしっかりと刻まれ、いまだその世界から抜け出せていません。

ぼくは長男のミーチャ(ドミートリィ)が好きでした。乱暴者でめちゃくちゃだけど、正直でウソをつかない誇り高い男。もっとミーチャのことを見続けたかった。上中下じゃ足りん。

確かに難解な部分はありました。それを本当の意味で理解できたかどうかはわからない。でもそこから何かを感じとることはできた。映画も小説も、それが大事です。すぐにわかってしまうものなんて、すぐに役に立たなくなる。そういうもんです。

次男のイワンが語るキリスト教や神のくだりは、とても人間が書いたとは思えない凄みがありました。ドストエフスキーさんも凄いけど、翻訳者の原卓也さんもすごい。きっとまたいつか読み返すとおもいます。そのたびに新しい発見があるはず。間違いなく、これまでに読んだ文学作品の中でトップ5に入ります。

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本、ほん、ホン

どんなに忙しくても、本は読んでいます。以前は、ひとつの本を読み終えてから、次の本にとりかかるという正統派読書スタイルでしたが、最近は同時に複数の本を読むスタイルになりました。

ちなみにいま読んでいるのは

たましいの場所(早川義雄)
カフカ短篇集(池内紀編訳)
銀の匙(中勘助)
新しい人の方へ(大江健三郎)

です。漱石の草枕、梶井基次郎の檸檬、カラマーゾフの兄弟も控えています。そう、ついにカラマーゾフを読む覚悟を決めたのです。

早川義雄さんの「たましいの場所」は、本当の気持ちが書かれていて良いなあ。SNSで書いたらきっと叩かれることも書いてあるけど、それが正直な気持ちだってわかるから、読んでいて心に響く。SNSなんて嘘だらけやもんね。

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小さなユリと

小さなユリと

なんと・・・

取材の帰りに立ち寄った蔦屋書店、特に何かを探すでもなくぼんやり詩集コーナーを見ていたら、黒田という文字がパッと目に入って、ん?黒田?薄い背表紙のちいさな文字をよーく見ると「小さなユリと」って書いてある。

ネット上から姿を消したと先日ブログに書いたばかりの本に、まさかこんなに早く出会えるとは。とてもうれしい出来事でした。

妻の入院中、3歳の娘ユリとのふたりきりの日々を綴った、黒田三郎さんの詩集。どの詩も温かくて、正直で、じんわりと心に染み入ります。最期を締めくくる「小さなあまりにも小さな」が、ぼくは特に好きです。

夏葉社さんの本はどれも丁寧につくられていて、紙の質感やサイズ感も手に心地よく、物質としての魅力も大きい。詩の題名だけがポツンと書かれたページをめくって詩がはじまる。ひとつひとつの詩に対する、作者に対する、敬意が感じられます。

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早く家へ帰りたい

早く家へ帰りたい

夏葉社から出ている詩集のうち、この「早く家へ帰りたい」と「小さなユリと」をいつか読もうと思っていたら、「小さなユリと」が暮らしの手帖に掲載された影響で、ネット上からあっという間に姿を消しました。

それで慌てて、こちらを手に入れた次第です。障害をもって生まれ、わずか4歳で亡くなってしまった子供との日々が綴られた、高階杞一さんの詩集。悲しいんだけど、子供を思う温かい気持ちが溢れていて、とても感動します。

子供と遊んでいて、しつこく「もう1回、もう1回」と繰り返されると、うーんキツイ・・・となり、「じゃあこれで最後ね」と切り上げてしまいがちですが、もっとできるかぎり応えてあげなくては、と思いました。

もしそれが本当に、最後になってしまったら、と考えると。

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詩的な写真

THE AMERICANS

ロバート・フランクの名作
「THE AMERICANS」の良さが
わかるようになった。
写真にも詩的な表現
があることを知った。
見れば見るほど好きになる。

いまの一番の興味は
写真集を見ることです。
好きな映画を見るように
好きな写真集を見る。

静かに眺めるのも良いし
ヘッドホンで音楽を
聴きながらページをめくると
うまくいけば「自分のための映画」
を観ているような感覚が
味わえたりもします。

日本には写真集を買う習慣がない
と誰かが言っていました。
みんなすぐにiPhoneで
パシャパシャ撮って
写真が大好きなはずなのに
買う習慣がないのは不思議です。

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何度も読みたい広告コピー

何度も読みたい広告コピー

仕事をしながら
ぱっと手にとれる場所に
置いてあるデザイン書。

「何度も読みたい広告コピー」も
そこに置いています。

最近ホームページをつくりながら
言葉の重要性を強く感じます。
まず言葉があって
それを補うために
デザインがある。

「何度も読みたい広告コピー」には
有名なコピーがたくさんのっています。
この本の優れたところは
コピーを書いた制作者の想いや
制作秘話が載っていることです。
これがぐっとくるのだ。

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東京百景とアルバイト時代

東京百景

ピースの又吉さんが
芥川賞をとる前に書いた
エッセイ集「東京百景」。

主に売れない芸人時代のことを書いていて
彼はいろんなアルバイトを経験しています。
アルバイトのエピソードが出てくるたびに
心は過去の自分へとタイムスリップします。
ぼくにも長いフリーター時代があったから。

コンビニエンスストア
カラオケボックス
居酒屋
カレー屋
パチンコ店
中洲の配達
物流倉庫の仕分け
レンタルCDの加工
祭りのテキヤ
いろんなバイトをやりました。

だから又吉さんが芸人として売れず
アルバイトをしていた時の気持ちが
よくわかるのです。

100個あるエッセイの中で
「池尻大橋の小さな部屋」
という話が一番好きです。

ドン底の時に出会った彼女との日々。
又吉さんを献身的に支える
とても明るかった彼女が
少しずつ明るさを失っていく話。
せつない気持ちになるけど
読後はじんわり温かい。

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名作のチカラ

先日、妻が絵本を爆買いしてきました。絵本は惜しまずたくさん買おう、というのが我が家の方針なのです。

その中のひとつに「はじめてのおつかい」という絵本があって、ぼくは初見だったのですが、子供と一緒に読んでいて、途中でうるっときて声が詰まりました。名作やないか・・・。

あの番組のタイトルって、この絵本からとってるんですかね、やっぱり。ぼくの両親はあの番組が大好きで、いつも泣きながら観ていましたが、ぼくも今なら泣くでしょう。100%泣く自信があります。

後日、みんなでジョイフルへ行ったとき(ぼくはジョイフルのペッパーハンバーグが好きなのです)、子供が店員さんに向かって「これくださーい」と大きな声で言っていて、あ、はじめてのおつかいのあの子を真似しているんだな、と気づきました。

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青春ピカソ

青春ピカソ

これは完全に名著です。

もっとはやくに読みたかった。
いや、今のアップアップ状態で
つくる喜びを見失いかけていた
今だからこそ、ぐぐーっと
心に染み入ってくるんでしょう。

つくるぞ。

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最近読んだ本

緊急事態宣言が出されてから本屋に行けず、もっぱらネットで本を買う日々を過ごしていましたが、先日ひさしぶりに本屋へ行くと、陳列された本を見るのが楽しくて、長い時間ウロウロしてしまいました。

やっぱり本は、目で眺めて、手に取って買うのがいい。写真は最近買って読んだ本たちです。

最近買って読んだ本

「13歳からのアート思考」は、小野さんに教えてもらいました。自分だけのものの見方で、自分だけの答えを手に入れる。それがアート思考なのだ。「プールサイド小景・静物」も良かったです。特に「舞踏」と「プールサイド小景」の、ぶつっと切れる終わり方が印象的です。

プールサイド

「夜と霧」は、読んでよかった、と心の底から思える本でした。明らかにぼくの心の中のなにかを、変えてくれたような気がします。

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古くてあたらしい仕事

夏葉社という出版社を、たったひとりで経営している島田潤一郎さんの本「古くてあたらしい仕事」を読みました。島田さんは、ぼくと同じ1976年生まれ。編集も営業も事務も発送作業も、すべてひとりでやっています。

つくっているのは、年に3冊ほどの本。マーケティングとかではなく、自分が心から良いと思える本を、妥協することなくつくる。具体的なだれかをおもってつくる。売るための過激な言葉を嫌い、できる限り静かで、地味な本をつくる。美しい本をつくる。

本ができたら、全国各地の書店を自分の足で訪ね、一軒一軒、営業する。夏葉社の本を良いと思ってくれる書店員さんとの一対一の関係を、島田さんはとても大事にする。

島田さんは「小さな仕事を長く続けるためのコツのようなものがあるとすれば、それは手間暇のかかった、具体的で、小さな声によりそったものだ」と言います。同じく、ひとりで小さくやってきたぼくにとって、とても共感できる言葉です。早速、夏葉社の本を1冊買いました。ホームページもシンプルで良いです。

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そして究極のサービスが生まれた

京都にある善行堂という古書店。本好きの人には有名なお店だそうです。善行堂さんをネットで調べると、とても素敵なたたずまいで、だけどここの扉をガラガラっと開けるのは、結構勇気がいるかもなあと感じるほど、オーラが写真に漂っています。でもツイッターを見ると、すごく気さくな感じです。フォローをすると、善行堂さんもフォローしてくれました。

いまコロナの影響で、本屋さんも休業するところがどんどん増えています。善行堂さんも、2週間前から休業されています。そんな中、山本さんは「善行堂倶楽部」というサービスをはじめました。これはお客さんの予算と好みに合わせて、山本さんが本を選んでお届けするというサービスです。

ツイッターを見ると早速注文が入っていて、なんとも良い味わいの本たちが届けられていました。そしてぼくが目を見張ったのが、選んだ本についての解説を、一人ひとりに手書きで手紙に書いていたことです。これはまさに、究極の通販じゃないかと、ぼくはちょっと興奮してしまいました。

善行堂倶楽部、いいなあ。ぼくも山本さんに選書してもらいたい。自分では選ばない(選べない)本との出会いは、自分の世界を広げてくれると思うから。

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蔦屋書店

ぼくの本屋ランキング1位は、六本松の蔦屋書店に決定しました。何度か訪れて、確信しました。アート本やデザイン本がとても充実しているし、雑誌のディスプレイもわくわくする。六本松周辺に住んでいる人がうらやましい。写真集はたぶん福岡で一番豊富だと思う。やっぱり本屋はいいな。ネットは便利だけど、可能であれば実物を見て、触れて、買うかどうかを決めたい。amazonや他のネット書店でもう買えない本が、本屋にさらっと並んでいたりすると、「そうそう、ネットがすべてじゃないんだよ」と、うれしくなります。

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ウィリアム・エグルストン

ウィリアム・エグルストン

朝、仕事にとりかかる前に
ウィリアム・エグルストンの
写真集を眺める。

まだ外はうす暗くて
ちょっと肌寒くて
コーヒーをすすりながら
エグルストン。
コーヒーを飲むと
必ずお腹をこわします。

「The Democratic Forest
Selected Works」は
ぼくがはじめて買ったアート写真集です。
装丁も紙の質も素晴らしく
特別なモノを手に入れたような
高揚感がありました。

すべての写真集が
そうではないと後から知って
最初の一冊がこれだったことを
幸運に思いました。

写真集を専門に扱うお店が
福岡にもできたらいいのにな。
10年くらい前に青山ブックセンターが
できたと思ったらあっさり閉店して
(当時はその有難みがわかっていなかった)
やっぱり東京じゃないと需要がないのかな。

東京に住みたいとは思わないけど
何でもある環境は正直うらやましい。
本屋めぐりの旅に行きたい。
BOOK AND SONS
shelf
SO BOOKS
bookobscura
nostos books・・・

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生き方、働き方

kishidanchou

文庫本が出たこのタイミングでわざわざ単行本を買うぼくの奇行を、レジの人はどう思ったんだろう。ぼくは村上さんが小説で描く「働き方」や「仕事に対する考え方」を読むのが好きで、フリーランスとして生きるうえで、ずいぶん勇気づけられています。

「手を抜いてもバレないような小さな仕事でも、決して手を抜かず、入念に準備をする。丁寧な仕事をしていれば、必ず誰かが見てくれている」とかね。「うまくいかなかったら、その時にまた考えよう」というセリフもよく出てきて、不安になった時は、よくこの言葉を思い出します。

ちなみに、インターネット上でぶいぶい言わせているIT系の人が、行動力とスピードをやたら推奨し、とりあえずやってみてダメだったらまた別のことやればいい、と言っていますけど、その考え方は嫌いです。それと村上さんのは違うから。

村上さんの言う「うまくいかなかったら」というのは、準備と覚悟がちゃんとあって、最大限努力をし、それでもうまくいかなかったらという意味です。思いつきで行動して、周りを巻き込んでうまくいかなかったらはい次ーのIT系ぶいぶいマンとは本質が違うのだ。

そして、ぼくがそんなIT系ぶいぶいマンを好きになれないのは、彼らのスピード偏重型無責任行動によって、被害を受けた人や傷ついた人がいることに、彼らが全く気付いていないからです。

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単行本か文庫本か

識者120人が選んだ「平成の30冊」の1位が、村上春樹さんの1Q84?ねじまき鳥よりも、カフカよりも、1Q84なんですね。

村上さんといえば、騎士団長殺しが文庫化されました。ぼくは気軽に持ち運べる文庫本が好きなので、騎士団長殺しも文庫化を待っていたのですが、いや、ちょっと待てよ、好きな作家の本くらい、単行本で買うべきなんじゃないか?と、ここにきて気持ちに変化が生じています。

これはレコードのせいですね、たぶん。なんとなく文庫本をCDに、単行本をレコードに、それぞれ置き換えてしまっているようです。さて、どうしようか。

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