小さなデザイン事務所のまじめなホームページ制作

本のこと

文字、言葉、デザイン。

文字講座

デザインにおいて文字は重要で
場合によってはほとんど
文字次第みたいな時もある。

『文字講座』を読了しました。
服部一成さんの内容がすばらしくて
ますます服部さんのことが好きになった。

ウェブサイトをつくる時
ダミーテキストを入れて
とりあえずデザインすることがあります。
でも大抵、上手くいきません。
当然ですね、本質が抜けているから。

ことばからデザインする。
文字からデザインする。

それと同じような意味のことを
音楽家であるフィッシュマンズの
故・佐藤伸治さんが語っています。

「俺はいつも歌詞から先に書くんですけど
詞を書いたとき、詞の周りには
いろんな景色があるわけじゃないですか。
書いてないけど。それが
音楽になるんじゃないですかね」

ぼくは、そうか!と
思わず膝を打った。
とても良いことを聞いたなと。

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美しい日本のくせ字

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手書きの文字が好きです。

電話しながらさっと
メモ紙に書いた文字
録音したカセットテープに
書き込んだ曲名の文字
いいですよね。

「美しい日本のくせ字」は
そんな字を集めた本です。

上手な字は素晴らしいけど
ヘタクソな字だって
同じぐらい素晴らしいのだ!

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海辺のカフカ

海辺のカフカを再読。
10年以上前に読んだ時は
「なんか今までの村上作品と違うな」
と感じてイマイチな印象を受けたけど
改めて読むとすごく面白かった。

なんといってもホシノ青年です。
ぼくのぼんやりとした記憶の中でも
ホシノ青年のことだけは覚えていましたが
その記憶を飛び越えて魅力的でした。

好きなシーンはたくさんあるけど
これまで好き勝手に生きてきて
音楽や映画なんてロクに
見てこなかったホシノ青年が
ふらっと入った喫茶店でベートーベンを聴き
店主と音楽について語り合うシーンがとても良い。
フランソワ・トリュフォーの映画を
ぼくも見てみたいと思いました。

先日ラジオで村上さんが
「物語がこの先どうなっていくのか
自分でもわからずに書いている」
と言っていました。

たぶんホシノ青年を登場させた時
彼がここまでの重要キャラになるとは
村上さんも想定していなかったんじゃないかな。
書いてるうちにホシノ青年のことが
どんどん好きになっていったのでしょう。

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スイミーとの再会

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エリック・カール「巨人にきをつけろ」の表紙裏に、レオ・レオニにささぐ、と書いてあって、レオレオニ?だれやったっけ?グーグル検索で、あ、スイミーだ、という経緯で我が家にやってきました。自作の色紙でコラージュしていく手法は、エリックカールさんと同じですね。綺麗な絵です。

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スパゲッティの正しい食べ方

まずは、スパゲッティの前にきちんと座る。そして、スパゲッティの一部分を押しのけて、皿の隅に小さなスペースをつくり、そこを巻く専用の場所に指定する。これが第一のコツ。そしてほんの2~3本だけフォークにひっかけて、ここが大事なところよ、フォークの先を皿に押しつけて、時計回りに静かに巻く。このとき、決してフォークの先を皿から離してはいけない。これが、第二のコツである。『ヨーロッパ退屈日記・伊丹十三著』

ふむふむ。今まで左手にスプーンを持ち、スプーンのくぼみで巻いていたけど、その方法は伊丹さんに言わせると「粋ではない」らしい。

先日の晩御飯が、スパゲッティとオムレツだったので、これはチャンス!と実践してみました。結果、わりと上手にできました。これで本場イタリアでフォーク1本出されても、涼しい顔でクルクルやれる自信がつきましたよね。

伊丹さんのスパゲティ講座の締めくくりは、こうです。

「さて、あなたは今、スパゲッティを完全な紡錘形に巻きあげて、ほとんど芸術的、といってもいい悦びを感じています。あなたは、その芸術品を静かに口に運び、音もなく味わう」

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絵本は儲かる?

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子供が自力で立てるようになって、うれしいけど、ちょっとさみしいような、そんな気持ちです。笑いながらハイハイで突進してくる姿を、もうすぐ見られなくなると思うとね。

子供は絵本が好きで、荒井良二さんの『ピンポーン』がお気に入りです。荒井さんの絵は魅力的だ。まるで子供のように描く。

あらゆるページをびりびり破いてしまうから、その都度、妻がたのしそうにセロハンテープで修復します。それを繰り返してボロボロになると、絵本に風格のようなものが出てきます。

新しい絵本を買ったら、表紙の裏に書いてある増刷数をチェックして「うわ、150回も増刷している、儲かってるなあ」と思います。「この世に赤ちゃんが生まれるたびに売れ続けるのか・・・すごいな」と思います。下世話ですみません。でも実際のはなし、定番モノはすごそうですよね。

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子供の絵と湯村輝彦さんの言葉

湯村輝彦ヒットパレード

長浜の鮮魚市場に、子供が描いた魚の絵がずらっと並んでいて、おもわず目が釘付けになった。どれもが自由で、パワフルで、魅力的なのです。

あのピカソも子供のように描きたいと願い、だけど本当の意味での自由な絵は、子供にしか描けない。漫画家の楳図かずおさんも探求した「子供と大人の違い」は、とても興味深いテーマです。

「仕事で絵を書いているとさ、だんだん上手になっていくでしょう。上達するのは、案外カンタンなんだよね」と言ったのは、元祖ヘタウマイラストレーターの湯村輝彦さんです。

「だからぼくは、子供のときに絵を描いた楽しさを忘れないようにしている。そして、上手くならないように気をつけている」

これはまさに、金言だと思うのです。

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生きてるうちにお願いしますよ

本屋へ行くと、また安西水丸さん関連の本が出ていた。亡くなってから再評価されるというのは、本人的にどうなんだろう。ノルウェイの森に出てくる永沢さんは「おれは死んだ作家しか信用しない」とか言ってたっけ。ちなみに作中の人物で、ぼくは永沢さんと突撃隊が好きです。

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装幀が亀倉雄策さんだった

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実家の物置を漁っていると、古い河出書房の文学全集が出てきました。そういえばこんなのあったな、と思いながら「罪と罰」を持って帰りました。装幀が亀倉雄策さんだ!

亀倉さんは東京オリンピックのポスターで有名なグラフィックデザイナーの大御所です。初版印刷は昭和41年。ぼくが生まれる10年前ですね。文字はとても小さく、ところどころに渋い挿絵が入っています。

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坊っちゃん

夏目漱石の『坊っちゃん』を読了。国語の教科書にものっていた(ような気がする)から、てっきり読んだつもりでいたけど、実は読んだことがなかった。大人たちのインチキ具合やユーモアが、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』に似ていると感じました。西洋かぶれの嫌なやつ「赤シャツ」のモデルは、漱石自身という説があるそうですね。

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騎士団長殺し

突然、妻に逃げられたり、暗い穴の中にもぐったり、感性の鋭い少女が出てきたり、村上作品でおなじみの要素たちがオールスターのように登場する『騎士団長殺し』。メンシキさんは、グレートギャツビーですよね。

画家の主人公が絵を描くプロセスを結構こまかく描写しているのが面白くて、きっと村上さん自身が小説を書く行為は、こういうことなんだろうなあと、置き換えながら読んでいました。

カフカ以降、主人公の「ぼく」が、あの「ぼく」じゃなくなっていましたが、騎士団長殺しでは、ひさしぶりにあの「ぼく」が戻ってきてうれしくなりました。

村上さんはいつまで長編小説を書くんだろう。まだまだ新しい作品を読みたいので、JDサリンジャーみたいに、突然隠居しないことを願います。

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村上主義者

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2年くらい前に「村上さんのところ」というウェブサイトが期間限定で開設されました。一般の人からの質問メールを受け付け、その質問に村上春樹さんが答えてくれるという夢のようなウェブサイトでした。

膨大な数の質問メールが届き、村上さんはそのひとつひとつに目を通し(やはりまじめで誠実な人なのです)3ヶ月間ほかの仕事がまったくできない状態になったそうです。

そのウェブサイトはもう閉鎖されましたが、選りすぐりの回答をまとめた本が出ています。そして、ぼくはそれを買って今読んでいます。村上さんのやさしく、時に厳しく、知性とユーモア溢れる回答文を読みながら、ひとりニヤニヤ笑ったり感動したりしています。

ぼくは村上ファンのことを「ハルキスト」と呼ぶのが嫌いです。ちょっとバカにしてますよね。「村上さんはハルキストという呼び名についてどう思いますか?」という質問も掲載されていました。

村上さんは「そんなちゃらい呼び方はやめて、村上主義者にしましょう。うでに羊のタトゥーを入れて、地下でこそこそ村上作品を読みましょう 」と提案していました。

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デイヴィッド・ホックニー

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プールの絵で有名な
ホックニーの画集を買ったので
寝る前に眺めています。

インスタグラムで
ホックニーの絵にいいねをしたら
知らないだれかが
プールではしゃいでる写真まで
表示されるようになりました。

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チククの針は鋭いぞ

ちょっと前にカメラマン黒川さんから「これ読んで」と漫画本を渡されました。ずしりと重たい大型コミックス。正体は松本大洋さんの『sunny』と、宮崎駿さんの『風の谷のナウシカ』でした。

松本大洋さんの漫画をちゃんと読んだのは初めてです。絵を描く人たちがこぞってファンになる理由がわかります。ミリペンで描く線は独特かつ緻密で、ひとコマひとコマが作品のようです。つくる仕事をしていると、その「とてつもない労力」について考えてしまう。sunnyは内容もすごく良かったです。せつない。

そのあと、松本大洋さんについて調べていると、ベン・シャーンのことが好きだとインタビューで語っていて、ああやっぱりなあと思いました。

漫画版『ナウシカ』もはじめて読んで、内容の濃さにビビりました。映画は原作のほんの一部と聞いてはいたけど、これほど原作が濃いとは・・・。ハヤオさんの頭の中は、いったいどうなっているんでしょうね。絶句。

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wacomのバネつき替芯

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使っているペンタブレットはwacomのIntuos Proです。最近、バネのついている替芯をよく使います。描きづらいんだけど、そのせいで線に揺らぎが生まれて良い感じです。

本屋に行くと、平積みされてる「騎士団長殺し」の横に、ひっそりとたたずむ短編集「女のいない男たち」を見つけました。いつの間にかこんなの出ていたんだなと思い、買って帰りました。そして、北海道のとある町からクレームが出たというニュースを思い出しました。あのニュース、この本のことだったのか。

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ムラカミハヤオ

村上春樹さんの新作、本日発売されましたね。ぼくはまだ買っていません。ただ、Yahooニュースのコメント欄がまた荒れていて、心を痛めています。そして宮崎駿監督が、新作長編アニメの制作準備に入ったというニュースが届きました。うれしい!やっぱり監督は苦しい苦しいと言いながらも、つくることが好きで好きでたまらないんでしょうね。

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初めに描くものが一番いい

安西水丸さんを特集した「おもしろ美術一年生」という本を、妻からプレゼントしてもらいました。イラストだけじゃなく、水丸さんの文章やエピソードもたくさん掲っていて面白い。「描き直しはしない、初めに描くものが一番いい」という言葉が好きです。

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多崎つくるを読み終えた

村上春樹の「多崎つくる」を読み終えました。買ったのは2月だから、だいぶ経ってますね。

最初はなんか暗くて重い話だなあと思い、なかなかページが進まなかったのですが、だんだん面白くなっていき、友人グループを追放された理由を知るために、旧友たちを訪ねる場面はワクワクしました。

やり手の営業マンになっていたアオがレクサスの良さを語るシーンを読むと、「なるほど、レクサスというのはとても良い車なんだな」と、こちらを納得させてしまうところが村上春樹のすごさです。

やっぱり実際にレクサスに乗ってみたり、取材したりするんだろうか。するんでしょうね。アカが語る自己啓発セミナーの話も、いろいろと考えさせられました。

それにしても、なんで村上春樹ってあんなに売れるんだろう?万人受けするような内容だとは思えないんだけど。たくさん売れるということは、好きじゃない人の手にも渡るということだから、アンチがたくさん生まれるのも仕方ないですね。

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改めて実感する

いろいろな人に支えられていると、改めて実感したここ数ヶ月。当日もたのしみだけど、ここまでの準備期間もまた、かけがえのない経験となりました。

そんな中、うしおととら、ついに読み終えてしまった。1巻から33巻まで、一本筋の通った大作。最後は、泣くよね、これは。名言1位は「泥なんて何だい」。

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キュウリのサンドイッチ

ぼくがキュウリのサンドイッチを好きになったのは、村上春樹さんの影響です。

「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」(初期の傑作)で、天才博士が塩をふってポリポリとキュウリのサンドイッチを食べるシーンを読んで、ぼくも真似をしました。そんな感じで、ちょこちょこと村上作品から影響を受けています。地底に対する恐怖もこの作品のせいです。

新しい作品を次から次に読むのもいいけど、ぼくは大好きな作品を何度も繰り返し読むタイプです。読むたびに発見があります。ひさしぶりに「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を引っ張り出して読もうかなと、今朝、キュウリのサンドイッチを食べながら思いました。

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