小さなデザイン事務所のまじめなホームページ制作

ジャズとレコードのこと

サマータイム




コルトレーンのマイ・フェイバリット・シングス。
A-1の表題曲が有名ですが、
実は他の3曲も全部良いのです。
特にB-1のサマータイムがいい。

晩ごはんを食べている時、
Amazonプライムで「夏のジャズ」
というプレイリストを聴いていると、
数曲目にサマータイムが流れました。

ん?曲名にサマーが付いてるだけで
ぜんぜん夏っぽくないのにと思いながら
コルトレーンの激しいソロを聴いていると、
妻がそっと音量を下げました。

1960年代のジャズ喫茶には
長髪の学生たちがたむろして、
ショートホープ片手にコルトレーンを
爆音で聴いていたそうです。

甘っちょろいジャズをリクエストしようものなら、
一斉に冷たい視線を浴び、舌打ちしながら
席を立つ人もいたそうです。怖いですね。

先日散歩をしていると高宮駅の近くに
ジャズ喫茶っぽいお店を見つけました。
まだ行ったことないけど、
ちょっと気になっています。

カテゴリー: ジャズとレコードのこと コメントをどうぞ

レコードぐらい調べずに買おう

ひさしぶりにレコードを買いました。
エリック・ドルフィー・イン・ヨーロッパ Vol.2
プレスティッジ US 草色 ステレオ盤 1500円。

パイプをくわえたドルフィーの横顔が、
これぞジャズミュージシャン
っていう雰囲気でかっこいい。


エリック・ドルフィー・イン・ヨーロッパ Vol.2


ドルフィーは有名なファイブスポットや、
アウト・ゼアなどを買ってきましたが、
このレコードが一番自分の好みでした。

とっつきにくい変人ドルフィーだけど、
このレコードでのドルフィーは軽やかで楽しい。
そして本当に演奏が上手いなあって思います。

ほとんど予備知識なしの
ジャケ買いが当たるとうれしいですね。
ネット時代のいま、何を買うにしても
検索して調べまくって、
失敗しないように、損しないように
買い物をしてしまいますが、
それって賢い反面、楽しさ半減。
カッコもよろしくないですね。

レコードを買う時ぐらい、
直感でいきたいもんです。

カテゴリー: ジャズとレコードのこと コメントをどうぞ

ゴールデンサークルの思い出

オーネット・コールマンのゴールデンサークル


このレコードはジャケットが
かっこいいことで有名だし、
レコード屋に行けば出会う確率も
高いので(不人気だから?)
ジャズ初心者がうっかり手を出して
なんじゃこりゃとなる1枚です。

最近、B面がイイことに気づきました。
もちろんA面もいい。
ぼくが所有しているのは黒音符ラベルで、
自分の耳には悪くない音に聴こえます。

まだコロナなんて無かった頃、
東京のレコード屋の廃盤コーナーに
「オリジナル」と書かれたこれが
3000円でささっていて、
む!と思ったけどスルーして
後で激しく後悔しました。

しかし不人気だとしても、
ブルーノートのオリジナルが
3000円なんてことがあるんかな。
ないよね?でもそう書いてあったんよ。

その時は単純に「さすが東京」と思いました。
そしてなんとなくそれを手にとって買うと
舐められる気がしたのです。
だれに?わかりません。

とにかく自意識過剰なぼくは
それをスルーすることで、
わかっている風を装ってしまったのです。
なんにもわかってないくせに。

その後やっぱり欲しくなるも、
福岡だと国内キング盤が同じ3000円。
それを買ったら負けだと思い、
結局1980円で見つけた黒音符ラベルで
手を打ちました。

オーネット・コールマンは経済的理由から
安物のプラスチック製サックスを使っていて、
逆にそれが彼の個性になった
という逸話がぼくは大好きなのです。
革新的なものはゴージャズな
環境からは生まれんのよ。

カテゴリー: ジャズとレコードのこと コメントをどうぞ

ELVIN JONES LIVE AT THE LIGHTHOUSE

エルヴィン・ジョーンズ「Live At The Lighthouse」


レコードはレコード屋に足を運んで買う派です。
ネットを使って欲しいレコードを簡単に
手に入れてしまったらツマラナイからです。

だけど唯一例外的に、某レコード屋さんの
ネットショップで買うことがあります。
そこはとても信頼できるレコード屋さんで
価格も良心的だし、福岡では
なかなか出会えないレコードや、
いままで知らなかった良盤を
知れるのでたまに覗いています。

エルヴィン・ジョーンズの
「Live At The Lighthouse」
を知ったのもそこですが、
今まで存在すら知らなかった
このレコードをはじめて聴いた時、
度肝を抜かれました。

エルヴィンのドラムは言わずもがな、
ジーンパーラのベースが最高で
「やっぱりジャズはベースなんだ」
と再認識させてくれるし、
グロスマンとリーブマンの
ダブルサックスは縦横無尽に吹きまくっていて、
本当にかっこいい。かっこいいとしか
言いようがないのです。

録音されたのは1972年だから、
音楽シーンはまさにロック全盛時代。
そんな中、電気化に走ることなく
こんなにかっこいいジャズを
演っている人たちがいたんですね。

まぎれもなくジャズなこってりスープに、
ロックの隠しだれをちょっと垂らしたような、
だけどロックにはすり寄ってないし、
あくまでも正統派ジャズなんだけど、
オルタナっぽく聴こえる瞬間もあったりして、
とにかくかっこいい。
大量の魚たちが泳ぐなぞのジャケットもいい。

カテゴリー: ジャズとレコードのこと コメントをどうぞ

はじめてオリジナル盤を手に入れた思い出

オーネット・コールマンといえば、あの雪の中にたたずむジャケットが印象的なブルーノートのアルバムが有名ですが、ぼくは「オーネット・オン・テナー」が好きです。

予備知識ゼロだったけど、ジャケットがかっこよく、しかも値札にオリジナル盤と書いてたので、オリジナル盤に憧れていた当時のぼくは興奮しました。

買ったのは3年前で、大名のチクロマーケットで買いました。たしか3000円だったかな。グルーヴィンからのボーダーライン、最後に余力があればチクロマーケット。それが天神におけるぼくの基本ルートだったのです。

でもだいたい、グルーヴィンとボーダーラインで力尽きます。レコードをぱたぱた一枚づつめくるのは楽しいけれど疲れます。めくるスピードに合わせて己の知識をフル稼働させながら、瞬時に「買うべきか否か」を判断しないといけませんから。モタモタしてると日が暮れるのだ。

その日は何も収穫がなく、最後の望みを託したチクロでこれに出会いました。終わりよければすべてよし。はじめてのオリジナル盤にワクワクしながら帰った記憶があります。

レコード屋はずいぶん行ってないなあ。コロナが落ち着いたら、久しぶりにレコード屋めぐりをしたいです。

オーネット・オン・テナー

カテゴリー: ジャズとレコードのこと コメントをどうぞ

掘り出し物をゲットした話

record

撮影の帰り道、3号線をいつものように法定速度遵守で走っていると、ふとハードオフの看板が目に入ったものですから、へとへとになったカラダにむちを打って入店した次第です。

ひょっとしたらジャンク品扱いのフィルムカメラが1000円くらいで転がってないかな、と思ってうろうろしましたが何もなく、仕方がないのでレコードコーナーを覗いてみると、ジャズのレコードは20枚くらいしかなく、その中にサムシング・エルスのキング盤がわずか1000円で転がっていました。

福岡の相場の3分の1!たぶんジャケットの破損が安さの理由だと思うけど、ぼくはコレクターじゃないから、聴ければまったく問題ありません。セロハンテープで補修します。そしてレコードの質はすばらしいものでした。やったね。

カテゴリー: ジャズとレコードのこと コメントをどうぞ

バスキアを見たか。

PENでバスキア特集。

しかも創立80周年を迎えたブルーノート・レコードの特集までのってるんだから、これはもう買うしかありませんね。

いま東京でバスキア展をやっていることを、ぼくは知りませんでした。いいなあ、東京。

ブルーノートはドキュメンタリー映画が公開されていて、福岡でも10月5日からKBCシネマで公開されます。ぜったい観にゆくぞ。

バスキアを見たか。

カテゴリー: ジャズとレコードのこと, デザイン&アートのこと コメントをどうぞ

もしかしてジャズが好き?

お風呂あがりにテレビでYouTubeのジャズ映像を見ていると、子もだまって画面を見つめ、ピアノを弾く真似をしたり、音楽に身をゆだねて上機嫌でした。

ぼくも妻もてっきり、アンパンマンに変えろ!と子が要求することを予想していたので、思わず顔を見合わせました。

おなかの中にいる時や、生まれて間もない乳児の時、リビングでよくジャズのレコードをかけていたから、もしかすると落ち着くのかなあ。わからないけど。

画面にはセロニアス・モンクの東京での演奏が流れていて、身体をゆすりながらノリノリでピアノを弾くモンクに驚きました。いつも無表情で淡々と弾く人だと思っていたので。

しまいにはピアノから離れ、ステージをウロウロしはじめるモンクさん。「今だったらこれ放送禁止やね」と、妻は言いました。

monk

カテゴリー: ジャズとレコードのこと コメントをどうぞ

たまにはボーカルものも

sara

ジャズボーカルのレコードを聴いていると、いかにも「古い時代のレコードを聴いている気分」に浸れます。

サラ・ヴォーンの声がいいのです。演奏も音数少なく控えめです。クリフォード・ブラウンのトランペットももちろん良いけど、ジミー・ジョーンズのピアノが綺麗です。

2曲目のApril In Parisがすばらしい。

カテゴリー: ジャズとレコードのこと コメントをどうぞ

ワルツ・フォー・デビイ

debby

あの例のせまいレコード屋で、ついにこれと出会いました。ジャズファンでこのレコードが嫌いな人はいません。そう断言できる、特別なレコードです。

ヤフオクでならいつでも買えるけど、ネットで買わない主義のぼくは、いつお店でこのジャケットが目に飛び込んでくるのか、ずっと楽しみにしていました。

一度、北九州のレコード屋で見たときは輸入盤で高くて買えず、今回見つけたのは国内ビクター盤です。1500円でした。

最近はこればかり聴いてます。ワルツ・フォー・デビイを手に入れたことで、なんとなくぼくの中で、ひとつ区切りが付いたような、そんな感じです。もちろんまだ聴きたいジャズ、聴きたいレコードはたくさんあるんですけどね。

カテゴリー: ジャズとレコードのこと コメントをどうぞ
  • 月別に記事を見る

  • カテゴリー

PAGE
TOP